Interview 01 / 高校教員26年 → 兼業で開業
「こんなうさん臭い話、
あるわけないやろ——
友達は全員そう言いました」
三鬼 成人 さん(52歳)
OFA 代表(個人事業主)/2024年6月開業
前職:私立中学・高校の教員として26年間勤務(ラグビー部指導)
4,500万円初年度年商(2024年)
1,700万円初年度粗利
300件 / 60件月間エントリー / 落札
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26年の教員生活の先に選んだのは、雇われることではなく「自分の城」でした。(イメージ)
01 / 独立を決めたきっかけ
52歳、教壇を降りると決めた
大学を出てから3年間は公立中学校の講師。その後は大阪の私立中学・高校で26年間、教員として教壇に立ち、ラグビー部の指導を続けてきた三鬼さん。多くの教え子が起業し、活躍していく姿を近くで見てきた。
「学校の方針が合わない、管理職への不満がある——何度も話し合いましたが、改善されることはありませんでした。
みんなそれぞれ一生懸命やっている。それやったら1度しかない人生やし、自分で自分の城をちょっと持ちたいな、と。」
もう一つ、動機があった。中学・高校の部活動が地域移行し、指導者不足という社会問題が目の前に迫っている。「本当に先生になりたい人材、指導者になりたい人を育成できたら」——その活動をメインにしたい。
ただし、そうなると生活はどうするのか。「まず、同等かそれ以上に稼げる基盤をしっかり作りたい」。その一点から、独立案件を探す日々が始まった。
02 / 加盟の決め手
「知ってるか?」と聞いたら、誰も知らなかった
2024年6月1日、個人事業主として登録。そこから約1ヶ月、他のフランチャイズや独立案件も比較検討した中で目に留まったのが「みんなの入札ひろば」だった。
「周りの教員の友達に『こんなん知ってるか』と聞いたら、誰も知らない。『そんなん、こんなうさん臭いに決まってるやろ』という話で。
でも、リスクマネジメントを考えた時に、イニシャルコストもランニングコストもかからへんし、在庫を抱えることもない。これやったらできるんちゃうかな、と。」
反対意見をはねのけられた理由は、精神論ではなかった。説明会で仕組みを細かく確認し、月1〜2回のミーティングで実際に活躍している人の話を直接聞けたこと。そして自分でも調べたこと。
「県や市の案件は指定業者の枠があったりしますが、国の案件にはそういうものが一切ない。入札公告も落札結果も業者名も、全部ウェブで公開されています。落札した時は個人名でちゃんと載る。
月額2万2,000円で、1年間やってあかんかったら、それぐらいの金額で社会勉強できるんやったらええかなという感覚でした。」
03 / 教員との兼業でスタート
手元50万円。初落札は9月、利益13万円
学校と交渉して兼業の許可を得たうえで、教員を続けながらのスタート。開業資金は、奥さまに「1年分の小遣いをまとめて先払いしてくれ」と頼んで用意した約50万円だった。
「実際に入札をやり始めて、やっぱり1ヶ月、2ヶ月はわからなかった。初めて落札した案件が売上80万円ぐらいで、利益は15万円ぐらい。
でも商品を買ってしまったら、その50万円がなくなってしまうんです。」
それでも手応えはあった。10月、11月は自分ひとりでコツコツと。月40件ほど応札して、利益が60万円ほど上がった月もある。
「1人でもそれぐらいは、余裕で、頑張ったら稼げると思います。」
04 / 最大の壁は「資金繰り」だった
同級生の会社5社と組んで、乗り切った
落札できる。でも、仕入代金を先に立て替えられない。三鬼さんが直面した壁は、売上でも落札率でもなくキャッシュフローだった。
「1回、妻に相談して『貯金100万円貸してくれ』と。それを繰り返していって、でもまたすぐなくなる。
同級生で会社を経営しているのも何人もいましたので、業務提携しながら、外注という形で資金を出してくれと交渉していきました。結果、株式会社が5社ついてくれたので、これはもう行けるわ、と。」
初年度の粗利1,700万円のうち、外注費で約1,000万円が出ていった。手元に残ったのは500〜600万円ほど。それでも「回す仕組み」ができた意味は大きかった。
「2年目は、自分のところで回せるだけの資本体力がついて、業務委託費がなくなったので、ほぼ全部が利益として残るようになりました。
1月、2月、3月は官公庁が予算を使い切る時期なので調達案件がものすごく多い。この3ヶ月だけで、前年の半分以上にあたる2,500万円の売上が上がっています。」
05 / 勝ちパターン
月300件エントリー、落札60件。負けても引きずらない
三鬼さんの入札は、山を張るものではなく、確率を積み上げる作業だ。月およそ300件エントリーし、同等品申請が通るのが約200件、落札に至るのが約60件。
「最初は600件ぐらい、自分で入札データを取って、大体どれぐらいの落札率かを調べました。だいぶ見えてきましたね。
同額で並んだら発注機関側がくじを引くんですが、私は8回同率で、7回負けています(笑)。利益20万円の案件もありましたけど、こればっかりは分からないので、引きずることなく、次行こうという感じでどんどんやっています。」
では、コミュニケーション上手でなければ落札できないのか。この問いに、三鬼さんの答えははっきりしていた。
「聞きやすい環境は作れますけど、かと言って落札させてくれるわけでもないんです。それは談合になってしまいますから。
苦手であっても、制度は決まっている。やることをきっちりして、きっちり入札したら、その金額に応じての落札になる。コミュニケーション能力が高くなければならない、という必要性は全く感じないですね。」
「みんなで集まれる場所を」——三鬼さんは仲間が集まるオフィスを借りて活動している。(イメージ)
06 / 仲間と広がる
「面白いから、みんなに話してしまう」
自宅とパソコン、プリンターがあれば完結する仕事。それでも三鬼さんはオフィスを借りている。理由は単純で「友達と集まってワイワイやりたいから」。
「面白くて自分で我慢できないので、いろんな人に話してしまうんです。『バイトせえへんか』と。
妻の友達の主婦の方が、空いた時間にゲームをしていたのを調べる時間に変えて、1日2件でも3件でも出てみる。実際にやってみたら『全然稼げてますやん』と。今は10人ぐらいが一緒に活動してくれています。」
納品のために全国の駐屯地へ足を運ぶことも、いまや楽しみのひとつになっている。「北海道とか全国、ちょっと修学旅行しようぜ、と一緒に頑張ってやっております」。
07 / これから挑戦する方へ
「本当は、教えたくないんですけどね」
「入札に参加するライバルが増えるので、本当は教えたくないんですけど(笑)。
国が『仕事がありますよ』と言っていて、中小企業・小規模事業者に対して兆単位の予算がある。そんな大きなマーケットは他にありません。
きっちりと堅実に、懸命にやられる方であれば、誰でも十分参加できると思います。」
Interview 02 / 会社員24年 → 起業
「給料が半分になってまで、
会社にしがみつくつもりはなかった」
前田 輝之 さん(52歳)
エムデッセ株式会社 / 香川県丸亀市
前職:ゴルフ関連事業の役職者として24年間勤務
1,900万円加盟から約5ヶ月の売上
月商 350万円平均ベース
100件 / 20件入札参加数 / 落札数
01 / 独立を決めたきっかけ
50歳、定年の先を見て走り出した
24年間、ゴルフに関わる事業会社で勤めてきた前田さん。役職にも就き、安定した日々を送っていた。しかし50歳を迎えた頃、将来への漠然とした不安が静かに大きくなっていく。
「50歳を迎え、その先の60歳の定年を考えると将来に不安を感じました。定年後も再雇用で働くことはできますが、給料は半分になってしまう。子供も8歳とまだ小さく、先々のことも考えるとしっかり収入を得ていく必要がありました。
給料が半分になってまで、会社にしがみつくつもりはありませんでした。」
独立を決意し、選んだのは「一生続けられる仕事」という軸。そこから、約30社の独立案件を徹底的に比較する日々が始まった。
02 / なぜ「みんなの入札ひろば」だったのか
30社見比べて——「社長と話せたのはここだけ」
結婚相談所、壁紙、保険、施工、宅配など、独立案件を20〜30社比較して回った前田さん。その中で一番興味を惹かれたのが「みんなの入札ひろば」だった。
「聞いたこともないビジネスでしたが、これならできそうだと思えたんです。
最後の決め手となったのは、説明会に社長が自ら出てきてくれたこと。様々な説明会に出ましたが、社長と対面で話せたのはここだけ。信頼できました。」
加盟金・研修費は0円。2024年12月に加盟し、翌1月から仕事をスタートした。
03 / 最初の落札は、手取り8,000円
小さな1件から、自衛隊250万円の大型案件へ
最初に落札できたのは、自衛隊員に電子レンジを販売する仕事。売上はわずか2万円、手取り8,000円。「小さな1件」から前田さんのチャレンジは始まった。
「今日までで一番売上が大きかった仕事は、自衛隊の駐屯地にある空調の補修です。私自身は補修はできないので業者さんを手配して、1件で売上は250万円になりました。」
官公庁相手の仕事は、一般では行けない場所に足を踏み入れることも多い。自衛隊、警察、検察庁——。
「戦車はテレビでしか見たことがなかったので、その迫力に圧倒されました。
普通の仕事をしていたら、戦車を間近で見ることはまずありません。」
04 / 落札率を上げる、たった一つの習慣
「リサーチすれば、落札できる金額が見えてくる」
入札は100件近く参加し、20件を落札。落札率は20%——半年前と比べて、着実に向上している。
「入札前は、そのエリアでどんな業者が参加しているかをリサーチするところから始めます。リサーチすれば、大体どのくらいの金額で落札できるかわかるようになってくるんです。
入札に参加するごとに、落札する確率は上がっていると思いますね。」
05 / これから
「このままのペースでいけば、スタッフを雇う時が来る」
「今は私一人でなんとかやれていますが、このままのペースでいけばいずれ限界が来る。その時はスタッフを雇用する予定です。
入札の仕事一本に絞れば、売上はさらに上がるのは間違いないと思います。」
Interview 03 / 水処理の会社員 → 女性社長
「損するとしても郵便代金ほど。
苦にならない勉強代だと思って」
前川 真由美 さん
水都環境サービス株式会社 / 大阪府大阪市
前職:企業の廃水処理など水関係の仕事に従事
数百万円1件あたりの落札実績
2019年水処理特化事業として創業
0円加盟金・研修費
01 / 独立を決めたきっかけ
「水」の仕事を、自分の裁量で
会社員時代は、企業の廃水処理など「水」関係の仕事に携わってきた前川さん。経験を積むほど、自分の裁量で事業を手がけたいという思いが強くなっていった。
「自身の裁量で水に特化した事業を手がけたくなり、2019年に立ち上げたのが今の会社です。」
創業して間もなく、事業を軌道に乗せるための「案件獲得の方法」を模索する日々が始まる。
02 / なぜ入札ビジネスだったのか
「国の仕事は、事業拡大の原動力になる」
「案件を獲得するいい方法はないかと考えていた時、思い出したのが前の会社が行っていた『入札』でした。
国の仕事を受けられるのであれば、大きな会社成長の原動力となる。事業がとてつもなく広がる可能性を感じ、セミナーに参加した後にすぐに加盟することを決めました。」
03 / 最初の案件は、草刈り
「ハプニングの連続でしたね(笑)」
水処理を軸にしつつも、初めての落札は意外にも「草刈り」案件だった。作業系の入札経験はまったくゼロ。試行錯誤の連続だったと前川さんは笑う。
「初めて草刈りをした時はハプニングの連続でしたね。これまで草刈りをしたことなんて、数えるほどしかなかったので当然です。
本部には相談の電話を何度もしてしまいました(笑)。入札価格や協力会社の探し方、依頼の仕方など、わからないことばかり。」
04 / 本部サポートの存在
「ことあるごとに電話した。丁寧なアドバイスに救われた」
「最初のほうは、ことあるごとに本部の方に電話で質問。丁寧なアドバイスを頂戴したおかげで、大きなトラブルもなくスムーズに仕事を進めることができたのです。
『まずはここに連絡しましょう』など、一緒に考えてくれました。常に親身に対応してくれる本部の存在は、未経験者にとって大きな支え。これから加盟を検討されている方も安心ですよ。」
05 / 日々の働き方
「休みの日は、頭の中を完全オフモードに」
「このビジネスのいいところは、働く曜日や時間を自由に調整できるとこ。
プライベートが充実しないと仕事にも影響すると考えていますので、休みの日は頭の中を完全オフモードにしています。」
お客様に喜ばれた時の達成感が、次の仕事への原動力になっているという。「『もっと喜ばせたい!』と自身のやる気にも繋がっています」。
06 / これから
「いずれは、入札事業で人を雇えるぐらいに」
「今後の目標は、もっと大きな案件を落札すること。ただ、損するとしても郵便代金ほど。苦にならない勉強代だと考えています。
いずれは入札事業で人を雇えるぐらいになりたいですね。」